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2024年4月23日火曜日

Seestar撮影画像の処理(4月23日)

 
4月13日に掲載したSeestar画像(4月9日撮影)について、Seestar本体に記録された元画像にレベル補正、コントラスト、明暗などの簡単な処理を加えてみました。出来栄えはもとの画像しだいのようですが、処理によって見やすくなり記録的には十分役立つようです。

2024年4月20日土曜日

Seestarによる撮影画像 続き(M101, M63, M97)(4月9日)

引き続いてSeestarで4月9日に撮影した銀河と星雲です。写したなりの画像ですが4月13日掲載分と同様に素晴らしい写りです。Seestarが高性能であることに加え、月は沈み透明度は高くて撮影条件が良かったことも理由でしょう。左から回転花火銀河の別名を持つM101, ひまわり銀河と呼ばれるM63、そして銀河ではありませんがおおぐま座のふくろう星雲M97です。これらはスマホに保存されている画像ですが、Seestar本体にある画像を処理してみたいと思います。撮影日時:2024年4月9日、露出時間は画像中に表示。

 



2024年4月13日土曜日

話題の「ZWO Seestar」で銀河を撮影してみました(M81, M82, M51)(4月9日)

 
中国の天体撮影機器メーカーZWO社が発売した「Seestar」という天体望遠鏡ないしは天体自動撮影装置とでもいうべき商品が評判です。ほとんどお任せで自分は何もしなくても天体写真が撮れるという驚くべき装置です。youtubeやCMなど見るにつけ、高い機能に対するコスパがきわめてよい印象をもち、昨年の秋に購入しました。しばらくは本格的に使用することもなかったのですが春になって色々試しはじめました。今回は春の渦巻銀河、画面左からM82、M81、M51を撮影し、全く画像処理しないまま並べてみました。撮影中、20秒ごとの画像が自動的にスタックされています。小さい文字ですが画像下方に銀河の名前と撮影時間が自動的に記されています。M82は60分露出なので180枚の撮影フレームがスタックされ、M81は10分で30枚のフレーム、M51は15分の露出で45枚のフレームがスタックされた画像です。やや彩度が弱い印象ですが、望遠鏡の口径がたったの5cm、画像が未処理、空の明るい自宅庭での撮影であることなどを考えるとこの写りは驚きというほかありません。

2024年3月31日日曜日

ポン・ブルックス彗星(12P/Pons-Brooks)(3月29日)

 3月29日夕刻の西空に姿を見せたポン・ブルックス彗星(12P/Pons-Brooks)。左上の明るい赤い星はおひつじ座α星のハマル(2.01等級)。彗星は約4-5等程度との予想ですが高度が低いため気流や雲の影響を受けやすく観望/撮影には苦労が伴います。複数枚の画像をスタックしてみるとしっかりしたダストテイルと少し北側に振れた赤っぽい淡いイオンテイルがあるようです。来る4月20日に70年ぶりの近日点通過がありさらに明るくなることが期待されます。撮影条件タカハシ FS60CB屈折望遠鏡 (D60mm, FL250mm), キャノン EOS6D ISO1000, 露出15秒, スカイウオッチャーEQ3赤道儀ノータッチガイド、DSSで画像50枚をコンポジット。2024年3月29日19時17~32分。自宅近くの川土手にて。

2024年3月29日金曜日

フクロウ星雲(M97)(2月13日)

おおぐま座にある惑星状星雲のM97です。一般にはフクロウ星雲の名前で親しまれています。春の銀河がいっぱいの北の空でひっそりと輝くユニークな星雲です。撮影条件:SW DOB16 (D400mm, FL1800mm)/キャノンEOS6D/QBPフィルター/ ISO12800、露出30秒で撮影した 11コマをDSSスタック、Photoshop CC、ステライメージ9で画像処理. 2024年2月13日22時42分~48分。自宅にて。


2024年3月28日木曜日

小さい回転花火銀河(NGC3184)(3月15日)

 
回転花火銀河(M101)に似ていますがずっと小さい銀河です。いずれもおおぐま座にあり、真正面から銀河をみたフェイスオンタイプです。撮影条件:SW DOB16 (D400mm, FL1800mm)/キャノンEOS6D/QBPフィルター/ ISO12800、露出15秒で撮影した 9コマをDSSスタック、Photoshop CC、ステライメージ9で画像処理. 2024年3月15日23時10分~17分。自宅にて。

クジラ銀河とホッケースティック銀河(3月15日)

 

クジラ銀河(上)とホッケースティック銀河(下:黄色⇧)です。ホッケー競技に使うスティックは持ち手の部分が丸くその先は真っすぐに作られていてこの銀河と形が似ていることから命名されたそうです。ホッケースティック銀河は、持ち手部分がNGC4656、スティック部分はNGC4567と別々に番号付けされています。本画像では持ち手部分は強く写っていますがスティック部分は淡くなっています。撮影条件:SW DOB16 (D400mm, FL1800mm)/キャノンEOS6D/QBPフィルター/ ISO12800、露出15秒で撮影した 15コマをDSSスタック、Photoshop CC、ステライメージ9で画像処理. 2024年3月15日22時56分~16日00時01分。自宅にて。

2024年3月26日火曜日

黒眼銀河 (M64) (3月15日)

 
M64はかみのけ座にある渦巻銀河です。中心部の手前に暗黒帯があり、銀河からの光が吸収されて黒っぽく、黒目のようにみえることからこの名称があります。撮影条件:SW DOB16 (D400mm, FL1800mm)/キャノンEOS6D/QBPフィルター/ ISO12800、露出15秒で撮影した 13コマをDSSスタック、Photoshop CC、ステライメージ9で画像処理. 2024年3月15日22時48分~52分。自宅にて。







2024年3月23日土曜日

くじら銀河(NGC4631)(3月15日)

 
りょうけん座のNGC4631銀河はクジラに形が似ているのでくじら銀河と呼ばれます。赤い中央部分で活発に星が生成されているスターバースト銀河です。この銀河のすぐ近く、くじらの背中あたりの小さな銀河(矮小楕円銀河 NGC4627)と二重銀河を形成しています。
撮影条件:SW DOB16 (D400mm, FL1800mm)/キャノンEOS6D/QBPフィルター/ISO12800、露出15秒で撮影した 15コマをDSSスタック、Photoshop CC、ステライメージ9で画像処理. 2024年3月15日22時42分~48分。自宅にて。


2024年3月22日金曜日

回転花火銀河(M101)(3月15日)

M101銀河はおおぐま座にある距離2000万光年の渦巻星雲で、その形から回転花火銀河と呼ばれる代表的な春の銀河です。暗い空ではフィルターなしでの撮影が定番ですが自宅の4等星どまりの明るい空では光害除けフィルターが必須です。そのため銀河の淡い腕部分は写りが悪く、画像処理はノイズとの闘いとなりました。透明度の高いときに撮影枚数増やして再チャレンジです。撮影条件:SW DOB16 (D400mm, FL1800mm)/キャノンEOS6D/QBPフィルター/ISO12800、露出15秒で撮影した 127コマをDSSスタック、Photoshop CC、ステライメージ9で画像処理. 2024年3月15日23時35分~16日00時34分。自宅にて。



 

2024年2月28日水曜日

かもめ星雲(IC2177+NGC2327)(2月13日)

いっかくじゅう座とおおいね座の境にある大きな散光星雲、かもめ星雲です。光学系の焦点距離が長い(1800mm)ため視野全体に頭部(NGC2327)と翼(IC2177)の赤で満たされています。撮影条件:SW DOB16 (D400mm, FL1800mm)/キャノンEOS6D/QBPフィルター/ISO12800、露出15秒.  100コマをAutoStakkert!3でスタック、Photoshop CC、ステライメージ9で画像処理. 2024年2月13日21時15分~48分。自宅にて。



2024年2月24日土曜日

M81渦巻星雲(2月13日)

M81銀河はおおぐま座の頭の部分に位置する明るい銀河でM82銀河と同じ銀河団を形成しています。2本の大きな腕をもつ均整の取れた銀河です。腕の中にみえるHiii吸収をもつ多くの赤い点は星が誕生しつつある銀河内の散光星雲とみられている。撮影条件:SW DOB16 (D400mm, FL1800mm)/キャノンEOS6D/QBPフィルター/ISO12800、露出30秒.  35コマをAutoStakkert!3でスタック、Photoshop CCで画像処理. 2024年2月13日23時04分~34分。自宅にて。


 

子持ち星雲Ḿ51(2月13日)

子持ち星雲として有名な M51は、春の宵に北の空に昇る北斗七星を彩る渦巻銀河のひとつです。今回の総露出時間はわずか10分(30秒✗20)でしたが、M51の壮観さの片鱗が伺えます。長時間露出でみえてくる姿が今から楽しみです。撮影条件:SW DOB16 (D400mm, FL1800mm)/キャノンEOS6D/QBPフィルター/ISO12800、露出30秒.  20コマをAutoStakkert!3でスタック、Photoshop CC、ステライメージ9で画像調整. 2024年2月13日23時36分~48分。自宅にて。

 

2024年2月14日水曜日

しし座のトリオ星雲(M65, M66 and NGC3628)(2月8日)

春を代表する星座しし座のトリオ星雲です。三者三様の星雲が集まって銀河団を形成しています。明るくて写りやすいので撮影対象として人気があります。
撮影条件:SW DOB16(D400mm, FL1800mm)/キャノンEOS6D/QBPフィルター/ISO12800、露出30秒.  20コマをスタック、Photoshop CC、ステライメージ9で画像処理. 2024年1月30日20時02分~20分。

 

2024年2月11日日曜日

M82(2月7日)

 
M82はおおぐま座の銀河で、数千万年前に近くのM81銀河に接近して影響し合い、中心部で爆発的な星形成(スターバースト)を起こしていることで有名です。昇りくる北斗七星は春を告げ星々でありM81やM82など多くの系外銀河の宝庫です。撮影条件:SW DOB16 (D400mm, FL1800mm)/キャノンEOS6D/QBPフィルター/ISO12800、露出30秒.  50コマをAutostakkertでスタック、Photoshop CC、ステライメージ9で画像処理. 2024年2月07日22時36分~23時05分。

M78(2月7日)

オリオン座のM78は、近くの恒星に照らされた全天で最も明るい反射星雲だそうです。ウルトラマンの故郷と設定されている星雲でその方が有名ですね。画像中に小さな文字で星雲の番号を記しました。いくつかの星雲が集まっており、M78は中央やや下の大きな星雲です。撮影条件:SW DOB16(D400mm,FL1800mm)/キャノンEOS6D/QBPフィルター/ISO12800、露出30秒.  32コマをAutostakkertでスタック、Photoshop CC、ステライメージ9で画像処理. 2024年2月07日21時51分~22時02分。


2024年2月5日月曜日

トールのかぶと星雲(NGC2359)(1月30日)

おおいぬ座の散光星雲 NGC2359 は兜のような形から神話の雷神トールのかぶと星雲とも呼ばれています。冬の天の川にあって星が多く星雲が埋もれてしまうのでスターシャープで星を小さくしています。撮影条件:SW DOB16 (D400mm, FL1800mm)/キャノンEOS6D/QBPフィルター/ISO12800、露出30秒.  10コマをステライメージ9でスタック、Photoshop CCで画像処理. 2024年1月30日23時34分~40分。


ばら星雲中心部暗黒帯(1月30日)

ばら星雲の中心部の暗黒帯をクローズアップしました。存在は知っていましたがまじまじと眺めるのは初めてです。一般に「明るい星雲を大口径で強拡大」すると迫力ある画像が得られます。この観点から40cm鏡で撮影しました。撮影条件:SW DOB16 (D400mm, FL1800mm)/キャノンEOS6D/QBPフィルター/ISO12800、露出30秒.  10コマをDSS (deepskystacker)でスタック、Photoshop CCで画像処理. 2024年1月30日22時40分~46分


 

馬頭星雲(1月30日)

 

赤い散光星雲(IC434)を背景に馬頭形をした暗黒星雲が浮かび上がっています。この撮影に対応するフラットフレームの出来が悪く中心部だけのトリミングになってしまいました。通常フラットフレームは斜鏡の十字線上に2mm厚の乳白色アクリル板を置いてライトフレームと同じ条件で直後に5枚ほど撮影するいわゆるスカイフラットです。いつもは背景をきれいに差引いてくれるのですがなぜか不調でした。撮影条件:SW DOB16 (D400mm, f1800mm)/キャノンEOS6D/QBPフィルター/ISO12800、露出30秒.  17コマをDSS (deepskystacker)でスタック、Photoshop CCで画像処理. 2024年1月30日22時02分~10分.

モンキーフェース星雲(1月30日)

   ふたご座のモンキー(フェース)星雲です。見ての通り「猿の横顔」が夜空に張り付いているようです。天頂近く登り、大きさ手ごろで写りもよく、この季節の定番です。明るい空での星雲撮影には「QBPフィルター/短時間露出/多枚数撮影」が常套手段と言えそうですが、暗い星雲は明るい空に埋もれて歯が立ちません。ナロウバンドに行きつくのかな。撮影条件:SW DOB16 (D400mm, f1800mm)/キャノンEOS6D/QBPフィルター/ISO12800、露出30秒.  20コマをAutoStakkert'3でスタック、Photoshop CCで画像処理. 2024年1月30日23時02分~10分.

2024年1月21日日曜日

薄暮中の月(月齢7.9)(1月19日)

月は日中でも見える唯一の天体です。高い高度で揺らぎが小さい、悪天が迫っている、などの理由で、日没1.5時間前から撮影を始めました。また、バーロ―レンズで拡大撮影(2.5x)した画像40枚をモザイク化しました。モザイク使用枚数が多いとトーンの違う画像が混じってくることが多いので、複数枚数撮影しておくのがよいのでしょうが、それだけ手間がかかるので、多くの場合、2枚ずつ撮影して良い方をモザイクに使い、最後に若干の修正をする形で行っています。撮影条件:スカイウオッチャーDOB16 ニュートン式反射 (D400mm、f1800mm)/バーダーIRパスフィルター695nm/スカイウオッチャーEQ8R赤道儀/ZWO ASI 174MM CMOSカメラ 露出30秒/300フレームx40枚/2024年1月19日15時36分‐16時04分、自宅にて

2024年1月18日木曜日

西側に傾いた月齢 5.9の月(1月17日)

夕方の月が高く昇るようになりましたが、冷たい風にちぎれ雲の流れる冬型の気圧配置が続いて気流は最悪です。昨日は久しぶりにマシな風を感じましたので月を撮影しました。危難の海や静かの海秤動で傾いていて、ラングレヌスやべタビウスなど西側の大クレーターが丸っぽくみえること、欠け際の晴れの海や静かの海にはリンクルエッジのしわ模様がわかります。撮影条件:スカイウオッチャーDOB16 ニュートン式反射 (D400mm、f1800mm) /バーダーIRパスフィルター695nm/スカイウオッチャーEQ8R赤道儀/ZWO ASI 174MM CMOSカメラ 露出30秒/300フレーム x9枚/2024年1月17日17時19分‐23分、自宅にて


 

2024年1月3日水曜日

ハート星雲先端部の魚体星雲(NGC896+IC1795)(2023年12月4日)

 
ハート星雲(IC1805)の先端部は画像のように魚の頭のような形をしています。魚頭部分はNGC896, その下の胴体部分の星雲はIC1795と番号化されています。星雲の全体像は当ブログ2021年1月08日、2022年2月01日に公開した画像をご覧ください。撮影条件:スカイウオッチャー DOB16 (D400mm, f1800mm)/キャノンEOS6D/QBPフィルター/ISO 12800、露出30秒.  16コマをDSSでスタック、Photoshop CC/画像処理. 2023年12月4日20時49分~21時02分.

2024年1月2日火曜日

ぎょしゃ座オタマジャクシ星雲(IC410)

 

勾玉星雲(IC405)のとなりに位置するIC410星雲です。オタマジャクシ星雲と呼ばれることもあるようです。これまでのD100mm、FL590mmの屈折による画像と比べると、やや高解像化があるかもしれません。「明るい空/大口径/QBPフィルター/短時間露出/多枚数撮影」は都会の空で大口径機材を使った星雲撮影法のモデルとしての活用が期待できます。撮影条件:SW DOB16 (D400mm, f1800mm)/キャノンEOS6D/QBPフィルター/ISO 12800、露出30秒.  32コマをステライメージ9でスタック、Photoshop CC/画像処理. 2023年12月4日22時40分~52分.


2024年1月1日月曜日

謹賀新年(令和6年 元旦)


新年明けましておめでとうございます



 

2023年12月31日日曜日

ぎょしゃ座勾玉星雲(IC405)(12月4日)

 
赤い星雲のなかでも淡い方に属しており、直線部分は特に淡いので写し込むのが難しい星雲です。自宅では空が明るくてさらに難物となります。今回は、QBPフィルターを使った40㎝反射での作例です。30秒以上露出できないので、スタッキング枚数を多くしてのチャレンジです。撮影条件:SW DOB16 (D400mm, f1800mm)/キャノンEOS6D/QBPフィルター/ISO12800、露出30秒.  93コマをステライメージ9でスタック、Photoshop CC/画像処理。2023年12月4日21時21分~22時19分、自宅にて。

2023年12月29日金曜日

木星(12月27日)

久しぶりの木星ですが、11月になると冬型の気圧配置続くようになりパッとしません。ここらあたりが潮時のようなので、技術未熟を棚に上げ、現状報告させていただきます。撮影Sky-Watcher DOB16(40cm FL180cm, F4.5)/ 同EQ8R-Pro赤道儀 / バローレンズ 5x 拡大、Zwo ASI290MC/3000コマ。2023年12月28日00時03分。自宅にて。

2023年12月27日水曜日

小アレイ星雲(M76)(12月8日)

 
アレイ星雲M27と形が似ていてこれを区別するため「小アレイ星雲」ともよばれる。実際には「両方に取っ手のついたコップ」という印象です。撮影条件SWDOB16反射(D400mm、FL1800mm)/同EQ8-R PRO赤道儀/ZWO ASI183カメラ/サイトロンQBPフィルター, Gain 450, 露出20秒, 35枚をステライメージ 9でスタック, 画像処理。撮影時刻:2023年12月08 日19時37-55分。自宅にて。




2023年12月20日水曜日

かに星雲(M1)(12月8日)

 かに星雲がこんなにカラフルとは!10月26日にも異なる撮影系(EOS6Dデジタルカメラ)で掲載していますが・・・。今回は183MC CMOSカメラでの撮影です。撮影条件SWDOB16反射(D400mm、FL1800mm)/同EQ8-R PRO赤道儀/ZWO ASI183カメラ/サイトロンQBPフィルター, Gain 450, 露出60秒, 10枚をステライメージ 9でスタック, 画像処理。撮影時刻:2023年12月08 日23時35-46分。自宅にて。


2023年12月19日火曜日

青い雪玉星雲(NGC7662)(12月8日)

アンドロメダ座の惑星状星雲です。別名、「青い雪ダルマ星雲」とも呼ばれています。2秒露出画像37枚をスタックしましたが淡い外縁の微細構造はみえていません。シーイングも必要なので改めて挑戦したいと思います。撮影条件:SWDOB16反射(D400mm、FL1800mm)/同EQ8-R PRO赤道儀/ZWO ASI183カメラ/サイトロンQBPフィルター, Gain 350, 露出2秒, 37枚をステライメージ 9でスタック, 画像調整。撮影時刻:2023年12月08 日19時57分~20:05分。自宅にて。





2023年12月17日日曜日

バブル星雲(NGC7635)(12月8日)

ZWO ASI183MC CMOSカメラによるバブル星雲の拡大画像です。キャノンEOS6Dでの撮影画像は10月23日に当ブログに掲載しています。コンポジット枚数が前回(200枚)より少ない(80枚)ことも響いたのかバブルの形がやや不明瞭となりました。撮影条件:SWDOB16反射(D400mm、FL1800mm)/同EQ8-R PRO赤道儀/ZWO ASI183カメラ/サイトロンQBPフィルター, Gain 450, 露出30秒, 80枚をステライメージ 9でスタック, 画像調整。撮影時刻:2023年12月08日20時06分~59分。自宅にて。

2023年12月15日金曜日

ふたご座流星群(12月12-14日)

 
今年のふたご座流星群は月の影響を受けない絶好のコンディションでしたが、極大日に当たる昨日から今日(12月14-15日)にかけて悪天で観測不可でした。極大日の悪天が予測されたので前日(13-14日)と前々日(12-13日)に流星群の撮影を試みました。数は多くなかったものの10個程度を撮影することができました。

撮影方法:2台のキャノンEOS6Dカメラに、1)サムヤン24mm (F4で使用, ISO800, 露出20秒, インターバル1秒) 2) タムロン28mm-300mm(28mm, F3.5で使用, ISO400, 露出20秒, インターバル1秒)の各レンズを装着し、ケンコースカイメモSで追尾撮影。いずれも20時くらいから6時くらいまで撮影。

画像の説明1) サムヤン/おうし座付近を流れた2個 (上:12/12/23:15, 下:12/13/ 00:02)のモザイク、2) タムロン/ふたご座付近に出現(12/12/22:16)、3) サムヤン/ぎょしゃ座の東付近 に出現した2個の流星 (上:12/14/03:58; 下:12/14/03:16)のモザイク, 4) タムロン/ふたご座の東、ヤマネコ座 付近に出現 (12/14/00:16)。



バラ星雲(NGC2237、2238、2239、2246)(12月3日)

いっかくじゅう座の散光星雲で形がばらの花に似ていることからこの名前で呼ばれ、部分的には、NGC2237、2238、2239、2246の名称がつけられています。見かけの直径が約60分で月の2倍ほどもあります。距離は約5200光年で実際の直径は約150光年です。中心部には散開星団NGC2244がありそこから放出される紫外線が星間ガスを電離しているため赤く見えると考えられています。中心部下部に、ピンク色のドルフィンが数頭ジャンプしているように見えますね。ピンクドルフィン、初めて気付きました。撮影条件SW DOB16 (D400mm, f1800mm)/キャノンEOS6D/ ISO 12800、露出30秒 x 30 をDSSスタック。2023年12月3日23時30分〜47分

2023年12月11日月曜日

オリオン大星雲(M42, M43)(12月3日)

 
深夜はすっかり冬の空、久しぶりのオリオン大星雲です。相変わらず、大きな複雑な構造、その美しさに見とれてしまいます。上端の小さな角のような場所がM43、その下がM42となります。撮影条件:SW(スカイウオッチャー)DOB16 (D400mm, f1800mm)/キャノンEOS6D/ ISO3200、露出30秒 x 10 + 露出5秒 x 10 をDSSスタック。2023年12月3日22時59分〜22時09分

アンドロメダ座のエッジオン銀河 NGC891(12月3日)

 
真横からみた銀河をエッジオン銀河というようです。針状銀河といわれることもあります。このアンドロメダ座のNGC891もその典型で、銀河の中央に走る筋状の構造は暗黒星雲によるものです。撮影条件:SW DOB16 (D400mm, f1800mm)/キャノンEOS6D/ISO1800、露出30秒 x 10コマをDSSスタック。2023年12月3日22時48分〜22時54分, 自宅にて

さんかく座銀河(M33)(12月3日)

さんかく座銀河M33はみかけの大きさ62'、5.7等で、北半球ではM31についで大きく見える銀河です。天の川銀河、アンドロメダ銀河とともに銀河群グループを形成していて、距離は272万光年、直径は6万光年です。キャノンEOS6Dとf1800mm鏡との組合せでちょうど画面いっぱいに画像がとれます。撮影条件:SW(スカイウオッチャー)DOB16 (D400mm, f1800mm)/キャノンEOS6D/ISO1800、露出30秒.  34コマをDSSスタック。2023年12月3日21時29分〜22時13分



2023年12月6日水曜日

アルフォンスス、プトレマイオスとアルバテグニウス(9月7日)(天文ガイド1月号 「読者の天体写真」に入選)

  すでに11月に当ブログで閲覧済。40㎝反射で初めての入選です。
【天文ガイドの寸評】古川さんの作品は、中央火口列にあるアルバテグニウス(画面左)、アルフォンスス(右上)、プトレマイオス(右下)を40cm反射を使って切れ味よく大写ししたものです。この作品は下弦のころに撮影されたもので、影の出方などを上弦のころと比較してみると一段と興味深く見られます。
【撮影機材、方法】2023年9月7日05時53分 スカイウオッチャーDOB16(D400mm f1800mm F4.5 ニュートン式反射) バーダーIRパスフィルター スカイウオッチャーEQ8R赤道儀  ZWO ASI 174MM モノクロCMOSカメラ 15秒間に撮影した300フレーム ✗2枚モザイク AutoStakkert!3ほかで画像処理 プリントサービス 撮影地岐阜県岐阜市

2023年11月11日土曜日

月面 クラビウスとマギヌス(9月7日)

 

南部の大クレーター、クラビウスとマギヌスです。クレーター底の小クレーターの写り具合が解像度の目安になります。撮影条件:スカイウオッチャーDOB16 ニュートン式反射 (D400mm、f1800mm) プレビューパワーメイトx5 エクステンダー/ZWO ASI174MM CMOSカメラ 露出15秒、300コマ/2枚モザイク/2023年9月7日6時19分‐51分、自宅にて

2023年11月10日金曜日

月面アルフォンスス、プトレマイオスとアルバテグニウス(9月7日)

 月面中央部のクレーター列の拡大です。右上:アルフォンスス、右下:プトレマイオス、左:アルバテグニウス。よく撮影されますが細部の構造を写し込むのは難しい対象です。この日は比較的シーイングがよく期待通りの画像を得ることができました。撮影条件:スカイウオッチャーDOB16 ニュートン式反射 (D400mm、f1800mm) プレビューパワーメイトx5 エクステンダー/ZWO ASI174MM CMOSカメラ 露出15秒、300コマ/2枚モザイク/2023年9月7日5時53分‐55分、自宅にて

2023年10月30日月曜日

かに星雲(M1)(10月26日)

かに星雲はおうし座にある超新星残骸で距離は7200光年。 この星雲のもとになった超新星爆発は1054年に起こったことが中国や日本の文献に残されています(日本では藤原定家の明月記)。撮影:スカイ-ウオッチャー(SW)ドブソニアンDOB16反射望遠鏡(D400mm、FL1800mm)/同SW EQ8R赤道儀/キャノンEOS6Dカメラ/サイトロンQBPフィルター, ISO12800, 露出20秒, 100枚をDSS (DeepSky Stacker) スタック。ステライメージ9, Photoshop CCで処理。撮影時刻:2023年10月26日00時04分~00時51分。自宅にて。

2023年10月27日金曜日

らせん星雲(10月23日)

みずがめ座にある太陽系から最も近い惑星状星雲(距離700光年)で、見かけの大きさ (15'x12')は、月の半分くらいあります。かし南中高度が低くて淡い(7.3等級)ため、空の暗い条件の良い所でないとうまく撮影できません。今回は、40㎝望遠鏡で撮影枚数を400枚に増やし、強く画像処理してみました。中心部が薄いブルーでそのまわりを淡い赤色星雲が取り巻いています。 ヒトの眼のように見えることから「神の目」と呼ばれて話題になったこともあります。撮影:スカイウオッチャーDOB16反射望遠鏡(D40cm、FL180cm)/同EQ8-R 赤道儀/キャノンEOS6Dカメラ/サイトロンQBPフィルター, ISO 6400, 露出15秒で撮影した400枚をDSS でスタック。ステライメージ9, Photoshop CCで画像処理。撮影時刻:2023年10月23日18時50分~24日00時09分。自宅にて。


2023年10月25日水曜日

バブル星雲(10月23日)

 
カシオペア座のバブル星雲(NGC7635)です。自宅の明るい空での撮影なので細部の写りが気になり、30秒露出でいつもの倍、200枚撮りました。その甲斐があったようでバブルがくっきりみえています。撮影:スカイウオッチャーDOB16反射望遠鏡(D40cm、FL180cm)/同EQ8-R PRO赤道儀/キャノンEOS6Dカメラ/サイトロンQBPフィルター, ISO12800, 露出30秒, 200枚をDSS (DeepSkyStacker) でスタック。ステライメージ9, Photoshop CCで画像処理。撮影時刻:2023年10月23日22時07分~24日00時09分。自宅にて。

2023年10月21日土曜日

ペリカン星雲(10月17日)

 北アメリカ星雲(NGC7000)のすぐ隣にある散光星雲IC510です。その形からペリカン星雲とも呼ばれます。この二つはペアなのかと思ったらペリカン星雲は1800光年、北アメリカ星雲は2200光年と少し距離があるようです。撮影:スカイウオッチャーDOB16反射望遠鏡(D40cm、FL180cm)/同EQ8-R PRO赤道儀/キャノンEOS6Dカメラ/サイトロンQBPフィルター, ISO12800, 露出40秒, 100枚をDSS (DeepSky Stacker) でスタック。ステライメージ9, Photoshop CCで画像処理。2023年10月17日22時07分~23時25分。自宅にて。

2023年10月20日金曜日

IC1396 象の鼻(10月19日)

  

IC1396はケフェウス座の銀河に埋もれた大きな散光星雲です。vdB142はそれを背景とする暗黒星雲で、その特徴的な形から「象の鼻」とも呼ばれています。これまでは小口径、短焦点での撮影でしたが、今回は40㎝、長焦点での作例です。これまでになくvdB142の構造がよくわかります。撮影スカイウオッチャーDOB16反射望遠鏡(D40cm、FL180cm、F4.5)/同EQ8-R PRO赤道儀/ キャノンEOS6Dカメラ/サイトロン QBPフィルター, ISO12800, 露出40秒, 93枚をDSS (DeepSkyStacker) 処理。ステライメージ9, Photoshop CCで処理。2023年10月19日20時12分~21時28分。自宅にて。

2023年10月19日木曜日

北アメリカ星雲(10月17日)

北アメリカ星雲(NGC7000)のいわばメキシコとメキシコ湾に相当する部分です。
撮影:スカイウオッチャーDOB16反射望遠鏡(D40cm、FL180cm)/同EQ8-R PRO赤道儀/ キャノンEOS6Dカメラ/サイトロン QBPフィルター, ISO12800, 露出40秒, 100枚をDSS (DeepSkyStacker) 処理。ステライメージ9, Photoshop CCで処理。2023年10月17日20時33分~21時51分。自宅にて。

2023年10月2日月曜日

エウロパの木星面通過と投影(9月23日)

 
木星面をエウロパ本体が通過中(左下の丸い白抜き〇)で、その影が木星面に落ちています(右下黒点●)。4大衛星の動きは木星観測の楽しみの一つです。撮影Sky-Watcher DOB16(40cm FL180cm, F4.5)/ 同EQ8-Pro赤道儀 / バローレンズ 5x 拡大、Zwo ASI290MC/3000コマ。2023年9月29日23時19分。自宅にて。

2023年10月1日日曜日

仲秋の名月(月齢14.5)(9月29日)

9月29日は仲秋の名月にあたり、何年ぶりかで満月と重なったとか。お天気にも恵まれてこの時期奇跡ともいえる快晴のもと仲秋の名月を楽しみました。40㎝反射望遠鏡のガイドスコープとして同架している8cm屈折望遠鏡(CapriED, 口径80mm、F7)で撮影しました。月は灰色の世界と思われがちですが弱いながら色彩があります。この画像は色彩を強調してあり、「静かの海」や「晴れの海」に濃い青紫色、「雨の海」には、やや赤っぽい色彩が見えていて、表面土壌の違いを反映していると考えられています。撮影:Capri8cmED屈折、ZWOASI183MCCMOSカメラで30秒間動画撮影。2013年9月29日21時55分。


2023年9月27日水曜日

木星(9月25日)

 
いよいよ24日あたりから秋風が流れ込みシーイングは急速に悪化しました。これには失望しましたが25日の夜になると一転好シーイングとなり、掲げるような木星像を得ることができました。撮影Sky-Watcher DOB16(40cm FL180cm, F4.5)/ 同EQ8-Pro赤道儀 / バローレンズ 5x 拡大、Zwo ASI290MC/3000コマ。2023年9月25日0時57分。自宅にて。

2023年9月14日木曜日

木星(9月13日)

 今シーズン2回目の木星です。微細な模様の一端が伺えます。残念ながら大赤斑はまたも見えていないタイミングでした。南中高度が高いので良いシーイングのチャンスが増えています。衝に向けてさらに観察しやすくなりますので期待が膨らみます。撮影Sky-Watcher DOB16(40cm FL180cm, F4.5)/ 同EQ8-Pro赤道儀 / バローレンズ 5x 拡大、Zwo ASI290MC/3000コマ。2023年9月13日01時57分。自宅にて。

 

2023年8月27日日曜日

木星(8月26日)

8月26日早朝は好シーイングに恵まれ木星が素晴らしい姿を見せてくれました。これまで私が撮影した木星画像の中では最高の部類に属します。しかし深夜の気流が今一つで、大赤斑の木星を撮り逃がしたことが残念です。撮影Sky-Watcher DOB16(40cm FL180cm, F4.5)/ 同EQ8-Pro赤道儀 / バローレンズ 5x 拡大、Zwo ASI290MC/3000コマ。2023年8月26日05時14分。自宅にて。